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映画、大阪、ときどきボヤキ


by freshless
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心の目でみる“一分”

盛岡の映画館の中で一番お世話になっている盛岡フォラームさんが
今週の土曜日(12/9)に移転リニューアルオープンします。

岩手にきて、まだ右も左もわからない頃から、ほぼ毎週のように通っていた劇場。

そこでみる最後の映画となった「武士の一分」では
まず“俳優・木村拓也”の力を改めて認識させられました。

私が初めて「この人、案外けっこう上手なのかも…」と思ったのが
ハウルの動く城」でハウルの声を演じたとき。
それまで“何をやってもキムタク”という印象が強かったけど
それは世間の求めるイメージに合わせているのも多分にあって
本当はキャラクターをちゃんと演じ分けられるんじゃないかと考えてました。

今回、山田洋次監督は、その“キムタクっぽさ”をうまく使ったというか
江戸時代に生きた三村新之丞が、なぜか“現代ッコ”ぽくて、とても身近に感じたし
木村さん自身も“キムタク”に見える手前のところでちゃんと“武士”だったと思う。

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山田監督が、藤沢周平さんの原作にあるセリフを手直しした理由について
江戸時代の封建制では、夫は不貞をはたらいてもかまわないけど
妻が同じことをしたら夫に斬られてもしかたがないという
むちゃくちゃな時代の恐さを観客に伝えるのに苦労した…と雑誌で読んで
古きものには佳きものもあったけど、悪しきものもあった、と。

私にとって、この映画は、夫婦の絆・愛を描いたというより、むしろ
大切なものは「心の目」でしっかり見なさいと語りかけているように思いました。

だから、ラストシーンで新之丞が呟く
「何も知らないほうがよかったのか…いやそんなことはない」という言葉が胸に残ります。

今の時代に向けた強い想いがこめられた素晴らしい作品。
思い出に残る映画を、思い出に残る映画館でみることができて幸せな夜でした。
by freshless | 2006-12-04 23:21 | ■こんな映画に誰がした!?